あなたが愛用している自動巻き時計の修理を考えているのであれば必ずこの記事を見てください。
もしかしたら修理せずとも時計の調子が直る可能性もありますし、仮に修理が必要な場合でも、
どんな対処をすれば良いのか、この記事を見ることで全て知ることができます。
目次
もしかしたら故障ではない?事例をご紹介
時計を腕につける時間が短すぎる
自動巻き時計は腕の動きでゼンマイを巻き上げて動かす仕組みです。
なので腕を動かさなかったり、つけている時間が短い場合はパワーリザーブが不足し、
止まってしまうケースがあります。
そのため、外出時などでは極力身につけること、もしくは自宅の場合、
ウォッチワインダーを導入することで時計が止まることなく
常に動いている状態を保つことができますよ。
以前、私がYouTubeで撮影した動画でもどのように
巻き上げればいいのかをご紹介しているので見てみてくださいね。
自動巻き時計の不調は油かローターで解決?
お悩みの多くは潤滑油の劣化か、ローターの不良による現象が多いです。
自動巻き時計の調子が悪くなる主な原因は以下の通りです。
それぞれの原因と対策を簡単に説明しますね。
- 潤滑油の劣化
自動巻き時計の内部には、多くの部品がスムーズに動作するよう潤滑油が使用されています。
この潤滑油が長期間の使用や放置によって劣化すると、部品間の摩擦が増え、動作不良の原因になります。
また、極度に気温の高い環境に放置したりすると、潤滑油は乾燥したり、流れてしまうので、
歯車などの動作に余計な負荷がかかるため注意が必要です。
そして、機械式時計は、多数の歯車やパーツが精緻な構造で組み合わさっている精密な機械です。
その動きを滑らかにする油が悪化すると、構造全体の動作が悪くなるだけではなく、
部品の摩耗・劣化を早めてしまいます。
なのでやはり、定期的なオーバーホール(通常は3~5年に一度)を行い、
潤滑油をリフレッシュさせることが最重要になってきます。
- ローター(回転錘)の不良
自動巻き機構の心臓部であるローターが正常に回らないと、
ゼンマイに十分なエネルギーが蓄えられず、時計が止まったり遅れたりします。
ローターの不良は、切り換え車という部品の汚れや摩耗が起因することが多いす。
故障の判別方法はもちろん、時計が止まったり遅れたりということもあるのですが、
巻き上げがそもそもできなかったり、シャカシャカだったりと変な音が出てくるようになることもポイントです。
この状態で使用し続けるとムーブメントの破損につながるため、
専門店でローターの動きを確認してもらい、必要に応じて修理や部品交換を行うことが第一優先です。
避けたい巻き上げ方はこれ一択
注意が必要な巻き上げ方、それは激しくぶつけるような巻き上げ方。
確かに巻き上がりはするかもしれませんが、時計本体に与える衝撃はあなたが思っている以上に大きいんです。
考えてみてください…時計の内部には50以上ものパーツが組み込まれている。
一つでも欠けたらうまく動くことはありません。そんな精密なものだと思うと慎重に巻き上げようと思うはずです。
オーバーホールは3年から5年に一度!
メーカーやモデルによっても推奨頻度は異なりますので、自分が使用している時計のものを確認してみてください。
ただ、これはあくまでも目安であって、実際にどれくらいで出すべきかは使用状況によっても異なります。
通勤や通学時などいつも身に着けている時計であれば、
部品の劣化も早いと考えられるため推奨頻度より少し早めのオーバーホールを心がけるほうがよいでしょう。
壊れてからの修理はさらに費用が高くなってしまうため、
メンテナンスのコストを考えるのであれば異常が起きる前の定期的なメンテナンスが
結局一番無駄な出費を防ぐポイントになってきます。
保管方法はワインディングマシーンも候補に
ワインディングマシーンは、機械式腕時計(自動巻き式)で
ゼンマイが巻かれた状態を維持したまま時計を保管できるアイテムです。
一概には断定しづらいですが、手で自動巻き時計を巻くより時計にとって優しいです。
なぜかというと手巻きにより自動巻きの部品が磨耗する機種もあったりするからなんですね。
また、ワインディングマシーンを導入することによるメリットはそれだけではなく、
時刻、日付合わせの煩雑さを忘れさせてくれるメリットが挙げられます。
ワインディングマシーンにも色々な種類があって色、価格、大きさもさまざま。
お好みでディスプレイするのも楽しいかもしれません。
そして、もし自動巻きの時計を修理したいと言う方に関しましては弊社、
Foliotでも郵送、直接問わず修理を受け付けております。
ぜひ下記のURLからお問い合わせくださいね。