「アルマーニの時計のベルト変えたいけど修理に出したらいいのかな…」
どこに修理を出せばいいのかであったり、セルフでベルト交換ができないかと考えている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えするとベルト交換はセルフで行えますし、もし町の時計店などに出した場合でもそれほど高価になることはありません。
今回の記事ではどれぐらいの費用がかかってくるのかであったり、セルフでのベルト交換の方法を27年以上時計修理業界に身を置いている私、藤本がご紹介しますね。
是非、最後までお読みください。

目次
アルマーニの時計で交換できるベルト
基本的に全てのベルトと交換可能です。
エンポリオアルマーニですでに販売されているベルトの素材はステンレス、セラミック、レザー、ラバーなどが存在しているため、1つずつご紹介いたします。
レザーバンドについて

メリット
革の変化を楽しみながら着用できる
着用することであなただけの風合いを出すことができ、色の深みや光沢などを演出できます。
素材自体の軽さ
他の素材と比較すると革のバンドは軽い部類に属します。なのでストレスフリーで着用することが可能です。
デメリット
定期的に交換しないといけない
革のバンドは当然劣化してしまうので交換しなくてはなりません。毎日着用する方の場合は1年から2年ほどでの交換をオススメしています。
水に弱い
水に弱く雨、そして汗をかく夏にはあまり使用しない方がいいかもしれません。汗が染み込み、メンテナンスをしていないと汗の匂いが染み込んでしまいます。
ステンレスバンドについて
メリット
定期的なバンド交換が不要
革などとは異なり、劣化が比較的緩やかに進んでいきます。
水に強い
汗をかく夏場にも活躍し、劣化を気にせずに身につけることができます。
デメリット
時計が重くなる
他のベルトと比較すると重さを感じるため、長時間つけていて、違和感を感じることがあるかもしれません。
価格が高い
どうしても他の素材と比べると価格が高くなってしまいますが、長期間使用できるというメリットもあるのでぜひご検討くださいね。
ラバーバンドについて

メリット
ゴム素材のため、水に強く汚れにくい
雨などが降ってきた場合でも心配する必要はありません。
値段がやすい
ラバー素材は高価ではないためコストが抑えられます。なので色を複数用意して使い回すなどの楽しみ方も可能です。
デメリット
通気性の悪さ
水を弾くため夏などに着用すると蒸れてしまう可能性があります。
経年劣化によりヒビ割れが発生する
性質上、長期間紫外線を当てたまま放置していたりすると一気に切れてしまう恐れがあるため、その際は早めの交換が必要になってきます。
セラミックバンドについて
メリット
傷や劣化に強い
ステンレスの7倍の硬度になっていて、金属ではないので変色したり錆びることがありません。
摩耗しにくい
陶器と同じ素材を使用しているので摩耗がしづらいです。傷への耐性も強いという特徴があります。
デメリット
割れてしまう
傷がつきにくいという特徴がありますが、強い物理的な衝撃を加えると欠けたり、割れてしまうため、激しいスポーツの際などには不向きな素材です。
ベルト交換の相場
種類 | おおよその金額 |
---|---|
レザー(牛革など) | 3,000円〜10,000円 |
高級レザー(クロコダイルなど) | 10,000円〜30,000円 |
特注・ブランドレザー | 30,000円〜50,000円以上 |
汎用ステンレス製バンド | 5,000円〜15,000円 |
純正ブランドメタルバンド | 30,000円〜200,000円以上 |
汎用ラバーバンド | 2,000円〜8,000円 |
純正ブランドラバーバンド | 10,000円〜30,000円 |
汎用ナイロンバンド | 1,000円〜5,000円 |
高品質ナイロンバンド(ブランド品や特注品) | 5,000円〜10,000円 |
革製品やステンレス、そして高級メーカーの場合は費用が高くなりますが、それ以外の場合だとそれほど高くなることはありません。
なので今回のアルマーニの場合だと高級メーカーというわけではないため、費用感としては少なく見積もっておいてもいいかもしれません。
ベルト交換の注意点
正規店や修理点がベルトを用意している場合は別ですが、自分でベルトを用意して交換する際は事前に「ラグ」の幅を測りましょう。
そうしないとせっかく買ったバンドも使うことができず、お金が無駄になってしまいます。

※ラグ幅と等しいサイズのベルトを探すことが基本となっています。
オススメの腕時計のベルト紹介
近年ではベルトの交換も高価になった影響でメーカーでベルトを揃えるのではなく、メーカーで替ベルトを購入する方が増えています。
そんなあなたにオススメのベルトを紹介します。
・モレラート
19世紀末にイタリアで誕生した歴史ある革製品ブランドです。
また、現在は革だけではなくメタルバンドも数多くショップ内に存在します。
https://www.morellato.jp
・カミーユフォルネ
1945年に誕生したカミーユ・フォルネはフランスの高級時計ベルトブランド。
フランスの自社アトリエで一点一点職人によるハンドメイドで生産しています。
https://www.cfjapon.co.jp
・ジャン・クロード ペラン
1984年にパリで誕生したストラップメーカー。
創業者の革のこだわりと職人の手作業により贅沢な魅力を演出しています。
http://www.perrin-mimosa.com/
・ロシェ
1904年フランスにてヨセフ・ロシェとエドモンド・ズッコロにより創立され、
100年以上にわたり腕時計用交換ベルトの製造・販売を行っています。
https://rochet.jp
ベルト交換は自分でも行える!
ベルト交換はセルフで行うことが比較的簡単です。
どのように作業したら良いのか?はこちらの関連記事をご確認くださいね。
バンド交換
セルフで行う時の注意点
セルフで行う作業の場合、ケースやガラスを傷つけてしまう可能性があります。
そのため、作業を行う際は慎重に行い、専門の工具を準備してから行うようにしましょう。
主に必要な工具はこちらです。
・バネ棒外し
バンドを固定しているバネ棒を外すための専用工具
・ピン抜きとハンマー
メタルブレスレットのコマ調整が必要な場合に使用。
・ラグ保護テープ
時計本体のラグ(バンドを取り付ける部分)に傷がつかないように保護。
・柔らかい布や作業マット
時計に傷がつかないようにするために必要です
そして注意していただきたい点は4点あります。
1. 互換性があるのかしっかり確認
新しいバンドが時計に適しているか、幅や接続部が正しいか確認してから交換を始めることが大切です。
2.工具が飛ばないように広いスペースで作業する
不意に工具が飛んでしまうことがあるため、広い作業スペースで行い、飛んでも紛失しないようにしましょう。
3. 時計本体に傷をつけないようにする
交換中に時計本体に工具やバンドが当たって傷がつかないように、布やセロテープでカバーすることをおすすめします。特にガラスやケースは傷が付きやすい部分なので注意が必要です。
4. 専用工具の使い方を学んでおく
工具が揃っていてもどのように使うのか分からなければ効果を最大限発揮できません。また、逆に時計を傷つけてしまう危険性もあるためYouTubeだったりで使い方をあらかじめマスターしておきましょう。
もしセルフでの作業が難しい場合は…
現在、Foliotではベルト交換を承っております。もし、あなたがアルマーニの腕時計のベルト交換を考えている場合、ぜひ下記のリンクから見積もりを行なってくださいね。
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