長年使っているけどずっと修理していなかったり、親族から譲り受けた大事な古い時計はありませんか?
もし、そんな時計を修理して生き返らせたいと思っているのであればぜひ下まで読んでくださいね。
目次
古い時計を修理をしないと時計の破損に繋がる
基本、機械式時計の場合は3年から5年に一度、クォーツ時計の場合5年から10年に一度オーバーホールをするべきと言われています。
その理由としては、クォーツの場合、油の劣化により歯車の動きを妨げることで、電池の減りが早くなってしまう。そして放置している場合、電池の漏液で致命的なダメージが発生する可能性があるからです。
また、機械式時計の場合も同様に潤滑油が約5年前後で劣化してしまいます。なので油が切れている状態で身につけたり、動かしていると歯車の軸に負担が掛かり、動きが悪くなってしまいます。
そのため、オーバーホールを定期的に行わないということは時計の破損に繋がります。
もし、時計を長い期間身につけたい、大事にしたいと思うのであればオーバーホールを行うことは必須事項です。
修理、オーバーホール費用は購入金額の一割
結論から言うと、物によって費用は大きく変化します。参考のため、私が運営するFoliotの価格をお見せしますね。
国産普及品 | 国産ハイグレード・旧型 | オメガ・ロンジンクォーツ | オメガ・ロンジン機械式 | オメガ・ロンジンクロノグラフ | ロレックス・IWC | オーデマピゲ・ヴァシュロンコンスタンタン | |
部分修理 | 1,500円〜 | 2,000円〜 | 3,000円〜 | 5,000円〜 | 6,000円〜 | ||
電池交換 | 1,500円〜 | 2,000円〜 | 4,000円〜 | 6,000円〜 | |||
分解掃除 | 15,000円〜 | 20,000円〜 | 25,000円〜 | 35,000円〜 | 45,000円〜 | 40,000円〜 | 50,000円〜 |
クォーツ、機械式、そして時計のブランドによって大きく変化していることがお分かりでしょうか。このように一概には言えないというのが結論なのですが、世間一般では時計の購入金額の一割と言われています。
なので100万円の時計であれば10万円、というようにおおよその価格を算出することが可能です。ですが、メーカーに修理を出すか、私のように町の時計店に修理に出すかによっても大きく変化してくるため、慎重なお店選びが重要になってきます。
正規店と時計修理店の修理の流れ
正規店に預けることができる場合、下記の流れで修理を行います。
・持ち込み、郵送の2択
・見積もり、修理部分の説明
・金額提示、修理を行い返却
正規店がどこにあるか、日本国内で修理が行えるかにもよりますが、もし国内で修理できる場合1ヶ月ほど、国外の場合は半年ほどかかるケースもお聞きします。
また、時計店の場合も基本的な流れは一緒です。ですが正規店とは異なり、価格は2分の1、もしくは3分の1で修理することが可能です。ここが非常に大事なポイントですよね。
ホームセンター等でも修理は可能ですが、主に電池交換やベルト交換などを扱っている店舗が多いため、ここでは省かせていただきます。
郵送で時計を修理に出す際の梱包方法
時計をもし、郵送で修理店に送る場合、梱包しないといけません。その際、梱包が甘いとさらに時計が壊れてしまう原因になるため、様々な方法があるのですが今回は私の時計の梱包方法をお伝えしますね。
修理店の選び方は技術力を重視する
先ほど、お伝えした通り修理を行う場合の選択肢としては正規店、町の時計店、ホームセンターなど数多く存在します。
ですが、ここで重要視していただきたいのは「技術力」です。飲食店を選ぶ時にも口コミなどを確認するのと同様に、時計店でも実績や評価を1つの基準に置くことは重要です。
例えば、あなたの持っている時計ブランドの修理実績がたくさんある、時計修理技能士の経歴が20年以上など、あなたの時計をしっかり直してもらえる安心感を感じる場所に出してくださいね。
重要なポイントを箇条書きで記載しますね。
・口コミの評価は悪くないか
・信頼できる時計修理技能士がいるか
・修理技能士歴が浅くないか
・修理実績が載っているか
・見積もり後、納得できる金額か
正規店、修理店で修理を断られても諦めないでください
もしかしたら正規店、そして修理店にも修理を断られるかもしれません。主な理由としては修理部品の製造が終了している、修理点でも部品を取り寄せられない、技術力が足りていない、ということが挙げられます。
ですが、それで諦める必要はありません。
なぜかというと他の修理店があなたの時計の部品を持っている可能性があるから。そして、技術力の高い時計修理技能士を探すことで修理することができるかもしれません。
なので1店舗、2店舗に修理を断られたとしても他の修理店を探してみてください。
そんな修理店の探し方をご紹介しますね。
・時計の名前で検索し、修理事例のあるお店に問い合わせる
・技術力の高い修理専門店を探すために「時計修理歴」も合わせて調べる
以上2点、具体的な行動をお伝えしました。
早めの修理は時計の長持ちに繋がる
古い時計の場合、忘れていたり、めんどくさくなって修理に出さないかもしれません。ですが、修理に出すか迷っている間にもあなたの時計の部品が世の中から出回らなくなってしまう可能性もゼロではありません。
部品が出回らなくなる…それが本当にあなたの時計が修理できなくなる時です。なので、なるべく早めに正規店や町の時計修理店に駆け込み、オーバーホールやメンテナンスを行ってくださいね。
Foliotでも現在、時計修理を承っております。時計修理歴25年、専門学校でも600人以上に教鞭を取った一級時計修理技能士の藤本にぜひあなたの時計を預けていただけますと幸いです。
ぜひお問い合わせフォームからご相談くださいませ。